「どらニャ!どらニャ~!大変だよ!」と こぐまのチャーが走ってきました。
「どうしたの?」
「ママがこまってるんだよ。すぐ来て!」
「よしきた!」どらニャは、大好きな瀬戸焼きそばを作ろうしていたところでしたが、急いで家を飛び出しました。
「ママ~。どらニャが来てくれたよ。」
「あぁ、よかった。ほら見て!お洗濯ものを干そうと思ったら、竿の上にかまきりがいて
私をにらみつけているの。どうしよう?」
「よし。わかった。ちょっと待って!」どらニャはおまじないをとなえました。
「どらニャンニャー、どらどらニャン、ニャンどらー!」
すると、おまじないの不思議な力で「かまきり語」が話せるようになりました。
「かまきり君、どうしてこんなところにいるの?ママを驚かそうとしているの?」
かまきりは答えました。「違うんだ。ちょっと冒険しようと思ってのぼってきたら降りられなくなってしまったんだ。僕もはやくここから降りたいよう!」
「なんだ。そうだったのか。さあ、おいで。ぼくがおろしてあげるよ」
そういうと、どらニャはやさしくかまきりを竿からおろしてあげました。
「ありがとう!」というと、かまきりははらっぱのほうに走って行きました。
「なんだ。助けてほしくて、私をみつめていたのね!」「かまきりく~ん!元気でねぇ~!」
これで またみんなの顔が笑顔になりました。そしたら、なんとママが「どらニャ、ありがとう。お礼にどらニャが大好きな瀬戸やきそばを作ってあげるわ。いらっしゃい。」といって家に招待してくれました。「やった~!」大喜びのどらニャはフライパンいっぱいの瀬戸やきそばをぜ~んぶたいらげてしまいました!
「よかったニャ~!今日もめでたし、めでたし」